崎枝小中学校・体験学習(2)

サンゴ養殖研究班

2011年03月05日 14:51

平成22年11月10日に崎枝小中学校のサンゴ養殖体験学習(第2回体験)を実施しました。
今回は6月に行ったサンゴ養殖作業の経過を実際に確認して色々と観察するという学習内容です。



まずは、養殖海域まで船で移動です。
観察は全て船上で行いますが、実際にサンゴが生息していた場所に行き観察をします。
生徒・児童達の心の中で、6月に感じたサンゴ礁の感覚が戻ってきているはずです。


早速、船にサンゴを揚げて観察開始です!!
最初は何も言わず、色、形、大きさなど記録と記憶で比較してもらいます。
受け止め方は色々とあるものです。
出来るだけ邪魔をせず、じっくりと向き合う事が大切です。





実は、崎枝小中学校のサンゴは、30個中28個が死んでしまったのですが、先生方との事前打ち合わせで、まだ何も伝えていません。

そこで少しづつ質問してみます。
「さて、ここにあるサンゴはどんな状態でしょうか?」
「このサンゴは死んでいるのでしょうか?生きているのでしょうか?」
「生きているサンゴと死んだサンゴの違いは何かな?」



サンゴについては沢山テレビなどで見る事が出来ます。
インターネットでも調べる事が出来ます。
それでも、生きているサンゴと死んでいるサンゴの見分けが出来る人は、そう多くないのです。
子供達の中でも見分ける事の出来る人はわずかでした。

多少ショックだったと思いますが、今回の観察でしっかりと見分ける為のヒント(感覚)は得られたと思います。
「サンゴ養殖体験学習」で大切なことは、そうした感覚を得る為の体験をする事です。
その上で「なんで死んでしまったのかな?」という問いに繋がればいいと思います。



その後の感想会では、「悲しい」とか「残念」という言葉が沢山出てきて、再挑戦したいという思いが伝わりました。
やっぱり成長するサンゴが見たいんですね。